A.「きつい」については、移乗介助の際に、重たい人を担いでというようなイメージを持って感じる方も多いかと思いますが、介護技術をしっかり踏まえ、支持基底面や重心線、ボディメカニクス等をキチンと理解して行えば、想像よりも力を使わずに介助は出来ますし、介護をする側も受ける側も楽になります。最初の内は、どうしても人を担ぐイメージが大きく、余分な力を使ってしまう為、きつい面もあるかと思いますが、キチンとした技術を学び、実践していけば、必ずクリア出来ます。「汚い」については、排泄介助のイメージで想像される方が多いかと思いますが、ある程度の期間で、不思議と慣れてしまいます。逆に排泄介助については、介護職の専門性が発揮できる最たる場面であり、排泄物の形状や匂いがいつもと違うなど、ご利用者様の異変を、誰よりも早く気付く事ができるので、非常に重要な業務となります。「キケン」については、間違った介助をし続ければ、体の負担となり、腰痛になったり、感染症等のリスクもゼロではありません。しかし「きつい」「汚い」同様、キチンとした専門知識と技術を身に着け、実践していけば、そのような危険リスクも無くなります。
ちなみに4Kにした際、「給料安い」が加わりますが、全産業ベースで比べた際も、処遇改善等の影響により、決して低いものではなくなっており、今後の需要を考えた際に、知識と技術を身に着け、資格を取れば、相応の待遇を得られるようになるかと思います。
そして、介護の仕事は、人々の人生に寄り添い、笑顔を作り出す、価値ある仕事であると誇りをもって働いている仲間が沢山いる事に、目を向けて頂けたらと思います。