ちょこっと(=^・^=)いずみ:名古屋はカレーうどん
2020-09-17
名古屋はカレーうどん
カレーライスが食卓に上るといつも交わされる会話があります。
「名古屋はね、カレーうどんなんだよ!」とYさん。
その後、「へー、ライスじゃないんだ」「カレーうどん大好き!」とひとしきりカレーうどんの話題で盛り上がり、座が一段落。しばらくすると、再びYさんは「名古屋はカレーをうどんで食べるんだよ…」と話し始めます(念のためですが、あくまでYさんの個人的な見解です)。
認知症の方は、同じ事を繰り返して言われます。介護の仕事を始めた頃は、何度も同じ事を話す入居者さんに対し、手を変え品を変え、納得してもらおうとしたり、話を止めようとしたりしていました。
多分、なんとか認知症の方を力づくで元の姿に近づけなきぁ、って思っていたのかも知れません。
今は思っていませんよ。同じ事を何百回言われても、初めて聞いたように答えていきたいと思っています。
認知症が進み話が出来なくなってしまった方をたくさん見てきました。ちょっとでも話をしてくれたらいいなぁという思いはいまも変わりません。また、認知症が進み、話ができなくなってしまうのは、ある面でしょうがない事だとも思います。
ただ、中にはちぐはぐな話や同じ話を繰り返す事に対し、相手から「同じ事を言っている」と指摘されたり、嫌な顔をされたりした結果、話をするのが嫌になって、心を閉ざしてしまった人もいるんじゃないかと。
認知症の方にも自分がちょっと変な事を言っている自覚があって、そんな対応をされてしまったら、確実に話をしたくなくなってしまうんじゃないでしょうか。
認知症の方が何を話されても、相手がちゃんと聞いて答えてくれれば、「話をしてもいいんだ!」と思ってもらえるんじゃないかと思います。
Yさんが「名古屋はカレーうどんなんだよ」と楽しそうに話された時、「私カレーうどんが大好き!」と答え続けていきたいです。Yさんがいつまでも名古屋のカレーうどんの話をしてくれますように。
グループホーム ソフィアいずみ 泉野 かおり