暖かくなりはじめた風が心地よく吹く昼下がり。

ソフィア都筑３階のベランダでは、マリーゴールドの寄せ植えを行いました。

「これはこうすればいいのかしら、あぁ、綺麗にできたわ。」

「本当、とっても上手にできたわね。」

と、お花が大好きと言われるお二人であーでもない、こーでもないといいながら、手際よく作業を進め、完成した寄せ植え鉢を嬉しそうに見る笑顔が印象的です。

こちらの方は「私にできるかしら…。」

始めは不安そうに取り掛かりますが、職員と一緒に行っているうちに表情はほころんでいきます。いつもは車椅子でお過ごしですが、この時ばかりは最後まで立って作業をされました。

「やってよかったわ。」

男性も負けていません。

「自分ができる範囲のことなら、手伝います。」とプランターを飾るスタンド組み立てに協力してくださいました。その真剣な眼差しは職人さんのよう。そして、あっという間に完成。

満足そうな表情で、完成したスタンドに飾られたプランターを見ています。

　利用者様の中には、今日行った作業や生活のできごとを記憶にとどめておくことが、難しい方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、お声を掛けてくださることで、「あぁ、そうだったんだ。まだまだできることはたくさんある。」と自信につながることは多くあると思います。そして、肯定されることや自信を持つことは、生活のモチベーションを上げ、認知症予防・進行抑制に効果があるともいわれています。

　当施設では利用者様と様々な活動を行っています。施設内でどのような生活をしているかを、ぜひ職員にお尋ねください。そして、利用者様へ声掛けのヒントにしていただければと思います。